アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

四天王寺 聖徳太子絵伝特別御開扉  

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西大門(極楽門)は1962年に松下幸之助の寄進により再建

地下鉄谷町線 四天王寺前夕陽ヶ丘駅から徒歩5 分、聖徳太子が開いた最初の官寺四天王寺に行ってきました。593年創建というと冠位十二階(603)、憲法十七条(604)制定より以前の話。異国の宗教である仏教の受入れを巡って、崇仏派蘇我馬子が排仏派物部守屋を破って間もなく、日本初の福祉施設(病院など)を備えたお寺が造られました。ちなみに、四天王とは仏教の守護神である持国天・増長天・広目天・多聞天です。

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五重塔は2016年6月末日まで工事中のため外観がシートに覆われていました

今回のお目当ては 『聖徳太子絵伝』 特別御開扉とお坊さんによる絵解きと法話。聖徳太子の輝かしい生涯が時系列に描かれたものなのですが、太子没後約130年を経て聖武天皇の命で描かれた四天王寺障子伝がそのルーツ。現在日本にはたくさんの聖徳太子絵伝が存在しますが、このお寺のものがオリジナルとされているそう。聖霊院(しょうりょういん)絵堂で開扉された絵伝は、昭和58年に再建された絵堂内に6年の歳月をかけて杉本健吉画伯によって描かれました。

聖徳太子絵伝
来堂者全員にポストカードプレゼント。 聖徳太子絵伝 遠江法橋筆 四天王寺蔵

聖徳太子の母の元へ金色の観音さまがあらわれて太子を身ごもる第一面はまるで受胎告知。馬小屋での誕生場面に東方の三博士は登場しませんでしたが、その神童ぶりや起こした奇跡の数々も既視感満載で、いろんな意味で楽しめました。第1回遣隋使の残念な外交や聖徳太子に奥さんが3人いたこと、太子が今宮戎神社も建てていることなど意外なエピソードも。日本人の寛容な宗教観は(お寺にも神社にも行って、クリスマス・・)太子由来であるなんてことも・・・

レクチャーしてくださったお坊さんの解説がお笑い系だったのもさすが関西!テレビ朝日で放送中のバラエティ “ぶっちゃけ寺” にこちらのお坊さんも出演されているのだそう。お寺も今や立派なサービス業。開かれたお寺は新しい時代のアート鑑賞の場(お坊さんは学芸員!)であることを感じました。楽しく日本再発見、これからも気軽にお話を聞きに行ってみようと思います。

聖徳太子の偉業伝える 四天王寺絵堂特別拝観 大阪日日新聞 2015.10.22

四天王寺-聖徳太子絵伝


ちなみに、昔の四天王寺のすぐ西には海が迫り、沈みゆく夕陽に向かって極楽浄土を想う「日想観」の修行が行われていたそうです。最寄駅の『四天王寺前夕陽ヶ丘駅』 の名前の由来は、その辺にあるのでしょうね。


総本山四天王寺
大阪市天王寺区四天王寺1-11-18



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