アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

【パリ近郊】主要国首脳会議(サミット)はじまりの地 ランブイエ城  

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パリから南西へ約50km、イヴリーヌ県ランブイエの町にあるランブイエ城に行ってきました。ここは、1975年に開催された第1回主要国首脳会議の会場となった歴史的な場所です。世界不況下にあって当時のフランス大統領ジスカールデスタンの発案で、西側6ヶ国(仏・米・英・西独・伊・日)首脳を集めた “サミット” は、ここからスタートしました。

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ランブイエ・サミットの様子(いちばん右は、当時の内閣総理大臣三木武夫)

現在もフランス大統領の別邸として、また迎賓館としても利用されているため、見学は1日数回催行されるガイドツアーによってのみ可能です。私たちが訪れたのは土曜日だったため、約30人と大人数で城と離れにある酪農場、そして「貝殻のコテージ」を見学しました。(説明はフランス語のみ)

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14世紀に建てられたこの城は、1706年にルイ14世によって、彼と彼の公妾モンテスパン夫人の準嫡子トゥールーズ伯のために購入されます。1783年にはルイ16世の所有となり、ルイ14世や15世がしたように、広大なランブイエの森で狩りを楽しみました。その後、ナポレオン・ボナパルトに引継がれた城は、シャルル10世を迎え、現在では大統領の別邸として世界中の要人も訪れる重要な場所となったのです。

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左: ルイ16世がマリー・アントワネットのために建てた酪農場
右: 広大な敷地内を見学者みんなで移動、1kmを越えるウォーキング大会に。

セキュリティの関係もあり建物内部は全面撮影禁止。
城内の見どころとしては、1547年にフランソワ1世が亡くなった部屋や、ナポレオン1世のポンペイ様式の浴室、バンケットホールや大理石の間など盛りだくさん。部屋によってまったく異なった装飾を見られるので、飽きることがありません。ただ、現在も迎賓館としての役割を果たしているわりに、全体的に質素な雰囲気だったのが印象的でした。

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左: 1779年に造られた貝殻のコテージ
右: 壁面に埋められた牛の骨、なんと内部の湿気を逃がすためのもの。

城内の10部屋あまりを見学したあとは、広大な敷地内を大移動。約30人の多国籍軍はさまざまな言語のリーフレットを手に(日本語はありません。)歩く歩く。最後の見学地は、「貝殻のコテージ」。トゥールズ伯の息子パンティエーヴル公の義理の娘でありマリー・アントワネットの女官長となったランバル公妃マリー・ルイーズのために建てられたこの藁ぶき屋根の小屋は、一見の価値あり。さまざまな貝殻で埋め尽くされた内装の意匠は、今まで見たどんな装飾とも違いました・・外から見たら道具小屋のようなので、フランス革命で城の調度品などが持ち去られた際にもこの貝殻のコテージは無傷で残されたのだとか。壁面に埋め込まれた牛の骨によって内部の湿気を逃がすという工夫にも驚きました。昔の人の知恵には心から脱帽です。

Château de Rambouillet

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