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イスラム芸術をめぐるスペインアンダルシアの旅 
2014/01/05 Sun. 09:47 [edit]

世界遺産コルドバ歴史地区 メスキータのミナレット(尖塔)
パリから南下すること約1,000km、スペインの首都マドリードに空路で入り、そこから鉄道とバスを乗り継いで、イベリア半島南部のアンダルシア地方へ。
かつてこの場所で繁栄を謳歌したイスラム帝国が残した至高の芸術文化に触れる旅。レコンキスタ(国土回復)によってキリスト教徒に追い払われたイスラムの人々による文明がいかに高度で洗練されたものであったか。世界史の授業では到達しえない感動の領域が、赤土の荒野のうえには広がっていました。

フランスとスペイン、遠からず地つづきの大地がここまで異なる表情を持つとは。肥沃なフランスの大地を見慣れた目に、車窓を流れる岩がちの景色は痛々しいほど。牧草がなければ牛一頭いず、森がなければ鳥一羽飛ばない、時折あらわれるオリーブの畑が、より一層この土地の不毛を強調しているようでした。
それでも、人は町をつくり、水をひき、神に祈る。
芸術が信仰のためのものであった時代の、この世ならぬ荘厳の美は、ワイルドな自然環境とは対極のあたたかさに満ちていました。

“スペインは、語るに難い国である。”
そんな一文からはじまる堀田善衞著 “ゴヤ”(全4巻)より、スペイン史の特異性を語った印象的な箇所をご紹介しましょう。
本当にスペイン史の勉強をしていると、いったいこの国に独自な、内在する歴史というものがあるのだろうか、と疑いたくなってくることがある。
ゲルマニアの森から西ゴート族の侵入して来た時代のスペイン、ローマ時代のスペイン、800年に及ぶイスラム・スペイン、ウィーンのハプスブルク家と、パリのブルボン家から西欧の文化をたずえて王朝があらわれた時代のスペイン、フランス革命とナポレオンの影の下にあったスペイン、あるいは近頃のこととして、内戦時代の、独伊、ソ連、仏英、の影響下にあった時代のスペイン ―― 彼らはたえず外国の影響下にあった。歴史に期を画するような事件は、すべて外国との関連において起こった。
堀田善衞著 “ゴヤ Ⅰ スペイン・光と影”より

今回の旅のルートと、移動距離 1,600km の鉄道、バス代の内訳です。
(ルートも距離も自動車道を基準にしたものなので、若干の誤差あり)
ひとり合計 160.92ユーロ!! 東京~名古屋往復新幹線代とほぼ同額です!
マドリード ― トレド 20ユーロ(往復150km) 高速鉄道AVANT
マドリード ― マラガ 43.75ユーロ (535km) 高速鉄道AVE
マラガ ― グラナダ 11.42ユーロ (132km) ALSAバス
グラナダ ― セビーリャ 29ユーロ (256km) 中距離線MD
セビーリャ ― コルドバ 20.1ユーロ (143km) 高速鉄道AVANT
コルドバ ― マドリード 36.65ユーロ (396km) 高速鉄道AVE
◆ 時刻表検索、チケット購入はこちらから
スペイン国鉄 RENFE(レンフェ)
ALSAバス

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