アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

フリック・コレクション The Frick Collection / NY  

The Frick Collection556

ピッツバーグの鉄鋼王ヘンリー・クレイ・フリックの邸宅にて、氏が生前収集した美術品を公開している “フリック・コレクション”。

邸宅は、内装も外装も家具も完全にヨーロッパ。
収蔵品のなかでアメリカ人の手によった作品は2~3点しかなく、そのうち1点はアメリカ人なら誰もが目にしたことのあるギルバート・スチュワート “ワシントンの肖像”。
しかもこの初代大統領の肖像については、芸術品としてではなくアメリカの象徴として購入したとあり、100年前のアメリカの、ヨーロッパに憧れ追いつこうとしている姿が見て取れました。

ここでの目玉は何といっても、ジョバンニ・ベリーニの代表作 “砂漠の聖フランチェスコ”。これはフリック・コレクションのなかでも最も貴重な作品であり、アメリカが所有するルネサンス絵画の最高傑作、保存状態も良好です。なるほど、印刷物で見るのとはまったく違う神々しい空気が満ち満ちていました。感激・・

そして、印象深かったのがフリック氏の本棚。
その他大勢の本と分けるようにして “BOOK OF WEALTH (富の本)” のコーナーがあったこと。たくさん並んだ本の頭には、埃よけの皮パッドがきれいに乗せてあり、なにかこの暮らしの真髄を垣間見た気がします。また、トマス・モアをはじめ多くの肖像画には魂を写し取ったと思えるほどの存在感があり、今にも額縁を抜け出してきそうな錯覚を覚えたほど。

この美術館は、オーディオガイドが充実していたのでより深く鑑賞することができました。ひとつの部屋を見終わるごとにサンルーフのガーデンコートで彫刻や流れる水や緑に目を休ませながら。
残念ながら写真撮影は全面禁止。

帰りは、春のセントラルパークを歩いて。

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The Frick Collection
1 East 70th Street, New York, NY 10021

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