アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

旧嵯峨御所 大覚寺で中秋の名月を愛でる  

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嵯峨天皇の離宮として造営された際、唐の洞庭湖を模して造られた大沢池

夏の終わりの風が吹く渡月橋を渡って、嵯峨野にある大覚寺に行ってきました。

境内の池に舟を浮かべてお月見をすることで有名な大覚寺。なんと平安時代から天皇や貴族たちはこんな風に観月会をしていたのだそうです。古くから高貴な方々のリゾート地だった嵐山・嵯峨野。そこには想像以上の雅な世界が広がっていました・・・

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“月に祈りを” 満月法会

嵯峨天皇(位809-823)の離宮として造営され、子孫によってお寺に改められた大覚寺。月の名所と謳われるだけあって “観月の夕べ” は大盛況でした。お寺の催しにありがちな年齢層高めのひっそりしたものではなく、若いカップルや女性同士、子供連れの家族までさまざまな方々でにぎわっていました。お寺のWebサイトもおしゃれでびっくり。私たちが日本を離れているうちに時代は変わったんですね~。舟に乗る人の行列もすごかった!(要舟券:別料金)

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美しすぎる・・・ “観月の夕べ” 期間中には夜間拝観も

ところで、三筆として名高い能書家の嵯峨天皇ですが、公式Webサイトによるとお妃が30人以上、52人の子供がいたのだそう。そして子供のひとりが『光源氏』のモデルの一人だったというのは初耳でした。確かに肖像画を見るとなかなかのイケメン。お父さんの桓武天皇がほとんど中国人のようなビジュアルで描かれているとは対照的です。

境内は広く、宸殿(しんでん)、御影堂、正寝殿、五大堂とたくさんの建物が鶯張りの廊下でつながれ、ライトアップされた庭園はため息がでるほどの美しさ。ヨーロッパでは夜のアートイベントが頻繁に催されていましたが、日本にもこんなに素晴らしい催しがあったなんて。

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そして、大覚寺のいちばんの見どころはこちら。
狩野山楽の手になる牡丹図襖絵(重要文化財)。
安土桃山時代、織田信長や豊臣秀吉が御用絵師として重用した狩野派の障壁画が次から次へとあらわれます。伝統的な大和絵と中国の唐絵が融合した室内装飾は目も覚めんばかりの豪華さ。金箔はもとより岩絵具の質の高さも遠目にも見て取れます。この3カ月、京都の神社仏閣を少しずつ見てまわっていますが、どこもかしこも撮影禁止ばかりだったので、これはうれしかった^^

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放生池に映る心経宝塔(しんぎょうほうとう)

大覚寺、観月の夕べは9月25日(金)・26日(土)・27日(日)の3日間。
私たちがおとずれた26日は境内でスタンプラリー(!)がやっていて(もちろん参加しました^^)いただいた記念品は・・・ 大覚寺オリジナルブレンドの 『塗香(ずこう)』でした。

【 やってみよう!京都検定3級 】
嵯峨御流の総司所がある (   )では、嵯峨天皇の命日に華道祭を行う。
答:大覚寺


旧嵯峨御所 大本山 大覚寺
京都市右京区嵯峨大沢町4

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藤田嗣治に倣って・・カーテンの裾上げ完了しました  

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30年モノのお裁縫箱はずっと現役。中学時代に家庭科の授業で購入しました^^

はぁ~スッキリしました!
丈が長めだった既製品のカーテンをようやく裾上げできました。
お直しのお店にお願いするのももったいないし、ミシンを買えば引っ越し荷物が増えるしで、チクタク手縫いで仕上げます。

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藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫)

針を動かしながら、思い浮かべていたのがこの方。
パリ郊外エソンヌ県にある藤田嗣治の終の棲家を訪れたとき、画家がDIY(Do it yourself)の達人であることを知ったのです。ちょっとした家具や生活に使う布小物、自分の服などお手製の品で溢れていて、アトリエには足踏みミシンがまるで絵の道具と同じように存在感を放っていました。(アトリエの壁画は必見!これを見るためだけでも訪れる価値はあります。)

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La Maison-atelier Foujita (メゾン・アトリエ・フジタ) 2013年9月撮影

大切に使われていたモノが宿す活発な気に満ちたアトリエで、かつて流れていた創作の時間を追体験し、いっぺんでフジタのファンになった私。トレードマークのおかっぱ頭も「自家製」で、“自分で散髪する” という共通点にもなんだかわくわくしたものです。

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お裁縫をする藤田嗣治とお手製の服や小物

メゾン・アトリエ・フジタを訪れて以来、地味な家事仕事がクリエイティブな作業に思えてきたから不思議です。古いお裁縫箱も輝いて見えたりして。

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出来栄えはともかく、単なる裾上げが楽しい作業になりました^^

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アートをめぐる旅 関西編、8~9月まとめ  

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ピカソになれなかった男、岡本太郎作 “太陽の塔” (万博記念公園)

お天気大当たり!のシルバーウィーク。
自宅から電車で1時間もあれば京都・奈良・兵庫・滋賀の名だたる歴史遺産へ楽々アクセスできる大阪の地の利を生かして、部活動さながらに観光に励んでいます。改札を通過するたび、ICカードの引き落とし額が数百円である贅沢をかみしめながら^^

パリ編では結局、訪れた場所の1/3もブログに書くことができなかったのですが、関西編もしかり。読みかけの関連書籍も山積みになる一方です・・・。以下、黒字はすべて書きかけの記事。書くことは時間もかかるし面倒だけれど、記憶の定着率は抜群なんですよね。ということで、備忘録も兼ねて生産性の低さを可視化してみました^^

・貴船神社 (京都)
・淀川花火大会 (大阪)
・フランク・ロイド・ライト建築、旧山邑家住宅 (兵庫)
・五山送り火2015 (京都)
・愛しのアクアリウム、大阪海遊館 (大阪)
・近江八幡、ヴォーリズ建築めぐり (滋賀)
・イオ・ミン・ペイ建築 MIHO MUSEUM (滋賀)
・【西国三十三所めぐり】六波羅蜜寺で平清盛と対面! (京都)
・奈良国立博物館、白鳳展 (奈良)
・西国三十三所めぐり、南円堂 (奈良)
・カラダに優しいパティスリー“つぎほの甘み”と六甲山めぐり (兵庫)
・心地よい風が吹き抜ける “ならまち格子の家” (奈良)
・丹波篠山 (兵庫)
・【西国三十三所めぐり】風光明媚!旅情あふれる紀三井寺 (和歌山)
・京都市美術館、ルーヴル美術館展 (京都)
・平等院鳳凰堂 (京都)
・薬師寺(奈良)
・唐招提寺 (奈良)
・琵琶湖疏水と南禅寺 (京都)
・比叡山延暦寺 (滋賀)

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1970年には水が噴き出したイサム・ノグチのアートオブジェ「夢の噴水」(万博記念公園)

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