アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

アートをめぐるベルギー・ブリュッセルの旅  

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ブリュッセル南駅 Bruxelles Gare du Midi

週末を利用してベルギーブリュッセルに行ってきました。
パリ北駅から高速鉄道THALYS(タリス)で1時間25分。2週間程度前もってチケットを購入すればなんと片道50€!300kmの道のりを車で4時間かけて行くことを考えれば、時間的にも体力的にも断然お得。ヨーロッパの移動代ってほんとうにリーズナブルです。

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ベルギー王立美術館 Musées royaux des Belgique

今回の目的は、世界遺産グラン・プラスとベルギー王立美術館が誇るピーテル・ブリューゲル(父)の作品鑑賞。実はこのブリューゲル、親子3代にわたって同じ名前で画家として大成しているので紛らわしいのですが、父ブリューゲルの作品は世界に40数点しかありません。王立美術館所蔵の2世、3世の多くの作品とともに、16世紀フランドルの庶民の日常を描いた味わい深い父の作品を堪能してきました。

幸運にもマルク・シャガールの回顧展も開催中。パリオペラ座の天井画デッサンなどうれしい出会いもありました。そして、ベルギー出身のシュールレアリスム画家ルネ・マグリットのマグリット美術館も訪問。予想外の人気と充実ぶりにあらたな収穫がいっぱいの旅に。

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世界遺産グラン・プラス

それぞれに書きたいことがてんこ盛りですが、今はどう考えても時間が足りない!ということで、帰国後落ち着いてから改めて。しばらくはこのブログもダイジェスト版になりそうですね。というか備忘録、はたまたメモか^^

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さすがはチョコレート王国ベルギー!
ノイハウス、ゴディバ、ピエール・マルコリーニ、ヴィタメールと魅力的なショコラティエがそこここに。刺激物が得意でない私はもっぱら撮るのみでしたが、目だけでも存分に楽しめる芸術品でした。

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【パリ4区】写真展“PARIS MAGNUM” パリ市庁舎  

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4月某日、パリ市庁舎にて開催中の写真展 “PARIS MAGNUM”へ。
1947年にロバート・キャパ、アンリ・カルティエ・ブレッソンらによって創設された写真家集団マグナム・フォトの写真展。1枚1枚に秘められたドラマにどきどきしながら、二度と戻らない一瞬に思いを馳せる。報道写真もよかったけれど、印象に残ったのはポートレート。ボーヴォワールの鋭い面差し、サガンのコケティッシュなたたずまい、本質をとらえる鮮やかな一撃に時が経つのを忘れて見入っていました。



無料でこんなにクオリティの高い企画展を開催してしまうパリってほんとうにすごい!日本にはパリの情報がたくさん流れているけれど、こういった本物のパリらしさ、誰でもがアートにアクセスできる環境をこそ、積極的に取り入れてほしいなと切に望みます。

内部は撮影禁止でしたが、行列もできるほどの大盛況。企画展に特化した写真集や関連書籍も販売されていて、「入館料タダだったし、写真集買っちゃおうかな^^」みたいな空気づくりもなんともうまい。

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PARIS MAGNUM
2014年12月11日~2015年3月28日(延長して4月25日まで)

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こちらは、同じくパリ市庁舎内に2014年にできたコンセプトストア “パリ・ランデブー(Paris Rendez-Vous)”。観光案内所とはひと味違う立ち位置でパリをアピールする施設です。パリ市長がアンヌ・イダルゴにかわってからつくられたもの。マグカップやエッフェル塔のミニチュア、かわいい文房具などちょっとしたパリ土産も。

小規模のエクスポジションスペースも設けられ、“ I Vélib’, I can Fly” 展が開催されていました。パリの街なかに無料できれいなトイレが設置されているのは珍しい!覚えておいて損はないスポットです。エントランスはリヴォリ通り沿い、デパートBHV(ベーアッシュヴェー)の向かい側。

l Velib I can Fly

Hôtel de Ville de Paris
Place de l'Hôtel de Ville 75004

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没後50年、ポンピドゥーセンターでル・コルビュジエ展  

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パリ4区、ポンピドゥーセンターにて開催中のル・コルビュジエ展に行ってきました。今年2015年は、近代建築の父ル・コルビュジエ(1887-1965)の没後50年。建築家としてだけでなく、デザイナー、都市計画家、画家、彫刻家、著述家としても優れた才能を発揮した巨人の足跡をたどる回顧展です。畏れ多くもこの3年間を振り返るまたとない好機となりました。

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右上・左下:サヴォワ邸、右下:コルビュジエ夫妻の墓所、左上:休暇小屋隣のひとで軒

2012年、雑誌に載っていたサヴォワ邸をひと目見たくて始まったコルビュジエめぐりの旅。近代建築とは何ぞや?という素朴な疑問から出発し、機能的で美しく経済的な建築があたりまえでなかった時代の建築家の闘いをとても新鮮に感じたのを覚えています。なにより、80年前に建てられたサヴォワ邸のスタイリッシュなこと!人間の営みへの真剣なまなざしは、ここまで住まいを洗練したものにできるのか・・企画展では、コルビュジエの洗練の秘密、多彩な芸術活動にもスポットライトを当てています。

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展示室内部(写真撮影可能※フラッシュ禁止)

絵画、彫刻、文筆―― どれも片手間ではできないボリュームと質の高さに、いったいどこにこれだけのものを生みだす時間と体力があったのか心底驚きました。著作には思わず赤線をひいてしまうような名言があふれ、ミュージアムショップに積まれた分厚い書簡集からも、とにかくよく文章を書く人だったことがうかがえます。スイスのジュラ山脈の町で時計職人の子として生まれ、青年時代から読書と旅で見聞を広め、知識を蓄えたところもカッコいいですよね。安藤忠雄じゃなくても憧れてしまいます^^

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左:モデュロール、右:ユニテ・ダビタシオン(マルセイユ)

企画展のタイトル“Mesures de l'homme(人間の寸法)” は、コルビュジエが考案した人体のサイズから割り出した新しい建築基準単位“モデュロール”からとられたもの。

ダヴィンチのウィトルウィウス的人体図のようなデッサンや、アインシュタインと並んだ映像も見ることができ、“人の寸法”こそ、コルビュジエ建築の根幹を支えたキーワードであることを実感します。そこから生みだされた画期的なドミノシステムによって、ローコストで量産可能なコンクリート住宅ユニテダビタシオンが、戦後の住宅難の時代に各地に建設されていきました。

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左:丘の上に建つロンシャン礼拝堂、右:地中海を望む休暇小屋

青年時代の新古典主義建築から装飾を排したピュリスム建築へ。キャリア後期のロンシャン礼拝堂は遊び心がいっぱいのまるで彫刻作品のようでした。最後は自身のための8畳の休暇小屋(キャバノン)を南仏につくり、地中海でその生涯を閉じたコルビュジエ。

図面や模型を見るなり、実際の建物がまとう独特の空気や匂いがリアルによみがえってきて、もう一度旅をした気分です。帰国直前のこのタイミングに、偶然にしては出来すぎている・・と思わずにはいられない幸運な体験でした。


デッサンをするのは、見たものを内側に、自分自身の歴史のなかに導くためだ。ひとたび鉛筆による作品となったものは、人生のなかに入る。書かれたものは、刻まれるのだ。 ル・コルビュジエ

【 ル・コルビュジエ関連記事 】
・【パリ近郊】憧れのコルビュジエ建築 サヴォワ邸 Villa Savoye
・【パリ16区】ル・コルビュジエ建築 ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸
・観たい映画 “L'Homme d'à côté ル・コルビュジエの家”
・ル・コルビュジエの休暇小屋 ロクブリュヌ・カップ・マルタン(1)
・ル・コルビュジエの休暇小屋 ロクブリュヌ・カップ・マルタン(2)
・ル・コルビュジエの墓所 ロクブリュヌ・カップ・マルタン(3)
・【ル・コルビュジエ建築】ノートルダム・デュ・オー礼拝堂(ロンシャン礼拝堂)
・没後50年、ポンピドゥーセンターでル・コルビュジエ展
・ル・コルビュジエ建築 マルセイユのユニテ・ダビタシオン 2014.12.23

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レンゾ・ピアノ、リチャード・ロジャース設計のポンピドゥーセンター
0階のミュージアムショップでは、コルビュジエデザインの名作椅子も販売しています^^

LE CORBUSIER MESURES DE L'HOMME
2015年4月29日~8月3日
Centre Pompidou

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