アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

秋の女子旅 神戸布引ハーブ園  

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ひとり軽やかにどこへでも出かけていく私ですが、ハーブや草花を愛でるとあらば、女ともだちと一緒がベスト。

神戸市営地下鉄 新神戸駅そばのハーブ園山麓駅からロープウェイで六甲山をぐんぐんのぼると、季節の草花が繁茂する広大な神戸布引ハーブ園が広がっています。仕事のオフを利用して、賑やかな秋の女子旅です。

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古代オリエントの時代から、病を治す薬として、ミイラをつくるための防腐剤として、料理を引き立てる香辛料としてさまざま用途で用いられてきたハーブ。イエス・キリスト誕生の際にあらわれた東方の三博士が持ってきた乳香(フランキンセンス)と没薬(ミルラ)もハーブでした。

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自然の恵みから効能を見いだす作業は、きっと気の遠くなるような試行錯誤の積み重ねだったことでしょう。間違った調合をして命を落とした人もいたかもしれません。今こうして私がカモミールを楽しむことができるのも、先人たちの英知のおかげ。ありがたいことです。

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フランス ニースのマルシェ(2012年撮影)

タイム、バジル、フェンネル・・・さまざまなハーブが並ぶフランス ニースのマルシェです。ハーブの産地であるプロヴァンス地方だけでなく、いつでも手軽にハーブソルトやハーブティーを手に入れることができました。もちろん、どんなカフェでもハーブティーが飲めたので、日本ではそうもいかないのが残念なところ。

数年前からカフェインの不自然な覚醒効果が苦手になって、もっぱらカモミールを愛飲している私にとって、近頃のノンカフェインドリンクブームは大歓迎。日本でハーブというと、輸入品というイメージでどうも気取った印象を持たれてしまいがちですが、これを機にハーブティーもメジャーに昇格してほしいものです。

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新鮮野菜たっぷりのハーブダイニングブッフェで心も体もデトックス。ハーブの香りで嗅覚が刺激されて脳も活性化したような・・・夕方からはライトアップが行われ、神戸の夜景も煌めいてほんとうにきれいなことでしょう。







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”バス旅ひょうご2016” でめぐる淡路島 安藤忠雄建築  

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明石海峡大橋を見ながら明石焼きを食べました!

関西に引っ越してきて1年3か月。
転勤のたびに、それまで見知らぬ土地だった場所が少しずつ『馴染みの領域』になっていく感覚がうれしくて、喜々として鉄道やバスを利用しています。車窓からの風景や乗客の何気ない会話、その土地の言葉で書かれた社内ポスター(チカンはアカン!)、すべてが新鮮でおもしろく興味は尽きません。

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バス旅ひょうご2016 公式サイト

そんな、公共交通機関を愛する私たちにぴったりの社会実験 ”バス旅ひょうご2016”がただ今開催中。兵庫県4つのエリアで路線バス乗り放題というのはうれしいですね。(9月1日から11月30日まで)

今回利用したのは‟北淡路1デイフリーキップ”。新神戸・三ノ宮から淡路島への往復高速バス代と、コミュニティバス1日乗り放題で大人ひとり2,000円!目指すは、大阪が誇る世界的建築家 安藤忠雄の珠玉の建築です。

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気分はすっかりクロード・モネ!
この『睡蓮の池』ならぬハスの池は、安藤忠雄設計の本福寺 水御堂(みずみどう)のご本尊の頭上に広がっています。お堂の屋根がオーバル型の池になっていて、中央にしつらえらえた階段で地下のお堂に降りていく構造です。まるで池に潜っていくような感覚。アナザーワールドへの入り口といった趣です。

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安藤建築で忘れられないのは、直島の地中美術館や大山崎山荘美術館の『睡蓮の間』ですが、それら‟日本のオランジュリー美術館” を設計する以前に、日本版睡蓮の池を生み出していたことにうれしい驚きを感じます。建築の巨匠は、フランスで感銘を受けたであろうモネの世界観をさりげなくこの場所で再現したのでしょう。

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池の下に広がる朱色の極楽浄土の、見たこともないようなモダンな佇まい。仏教寺院の本堂としての風格を備えながらも、なにかとてもすっきりと軽やかな印象を受けます。宗教建築といういうより美術館に近いような。けれど朱の格子に囲まれたご本尊が目に飛び込んできたとき、まぎれもない祈りの場であることを実感しました。
はじめて出会う、朱の杉板の安藤。グレーのコンクリートとの色合いも意外なほど調和してみえます。
とにかく、こんな建築ははじめてです。

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真言宗の寺院本福寺 水御堂(みずみどう)が安藤忠雄の設計によって建て替えられたのは1991年。かつての三洋電機CEO井植敏の発案で、実業家の菩提寺はお寺を超えた芸術作品に生まれ変わりました。それにしても、なぜこんな芸術的価値の高いものがあまり知られていないのか不思議に思われてなりません。(ご本尊は撮影禁止)
本福寺に来ることができただけで、淡路島に来た甲斐がありました。

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こちらは同じく安藤建築の淡路夢舞台
広大な敷地内にホテルや国際会議場、植物園や野外劇場などたくさんの建物がゆったりと配置されているリゾート施設です。

以前、この場所は関西国際空港を建設するための土砂が削り取られた荒地でしたが、自然の再生・自然との共生をテーマに掲げた建築家の手によって四季折々の花や緑に溢れた潤いあるランドマークに変貌を遂げます。海が一望できる立地は曇りの日でも開放感がたっぷりで、日帰りするのがもったいないと思えるほど。都会の喧騒を離れてリフレッシュするには最高のロケーションといえるでしょう。

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大阪から2時間足らずで行ける淡路島。
自然の景色に癒され、山海の幸を満喫したシアワセなバス旅でした。
次回は高速バスで鳴門まで足をのばしてみよう!

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『古事記』に登場する国生み神話で生まれたオノコロ島という説もある絵島



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