アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

マドリード 再びのサン・ミゲル市場へ  

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マドリードで夜を過ごす人にぜひおススメしたいのが、サン・ミゲル市場。
町の中心プエルタ・デル・ソルから徒歩5分のところに、かつての青果市場を改装したこのグルメスポットはあります。タパスにパエリアにお酒、野菜や果物、スイーツにカフェとほとんどなんでも揃っていて、とっても旅人フレンドリー。前回訪れたときは、ひとり旅のごはんに持って来いのカウンター立食スタイルが気に入って、昼も夜もお世話になったけれど、お酒飲みと一緒の今回はまた別の楽しさを味わうことができました。

【マドリード】 ひとり旅のごはん “サン・ミゲル市場” 2012.10.12

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新鮮な生の魚介類をその場で焼いたり揚げたりしてもらって、アツアツをかぶりつく。隣の人と肩が触れ合うほどの近さで、気楽に飲み食いする楽しさは格別です。いろいろなお店をまわりながら少しずつ食べるもよし、中央のテーブル席でゆっくりくつろぐもよし、にぎやかに飛びかうスペイン語をBGMに旅の夜は更けてゆくのでした・・

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奇跡の文明交差点 世界遺産トレド  

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マドリードから約70km、鉄道ならば30分の距離にある世界遺産の町トレド
乾いた荒野にあって、川に囲まれた崖の上という立地はまさに “天然の要塞”。この地形がどれほど素晴らしいものであったかは、ローマ帝国の時代からいくつもの王国の要衝として、ときには都として栄えた歴史が雄弁に物語っています。
そう、“スペイン以前” の歴史の方が圧倒的に長く錯綜していること、振り返る視点からはなかなか見えにくいものです。

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そして、奇跡的なのはその立地条件ばかりでなく、この地にイスラム教、ユダヤ教、カトリックのさまざまな文化が咲き、今に残されていること。とりわけ学問の分野においてトレドが果たした役割はたいへん大きなものでした。


モーロ人(北西アフリカのイスラム教徒)の王国は、その当時、東方世界にあって世界に冠たる文明を誇っていたアラブの帝国から、学問を含む文化を貪欲に採り入れ、彼らの王国を中継して、文明度の低かったヨーロッパ大陸西域一帯に、オリエントの知の光をあまねく及ぼす役割も果たした。スペインに築かれたアラブ人の都は、キリスト教徒の知的エリートたちが、それぞれの分野の知識と技術を学びに赴く、留学の地となった。トレド、コルドバ、セビーリャ、グラナダの大学には、アラビアの学問と、古代ギリシャ・ローマの貴重な文献を求めて、西欧各地から、色白の学者たちが続々と訪れた。
ワシントン・アーヴィング著 アルハンブラ物語(上)より


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そんなトレドの町に16世紀後半にあらわれたのが “スペイン黄金時代” を代表する画家エル・グレコ。ギリシャで生まれ、ヴェネチアで修業したのち、35才から終生この地で創作をつづけた彼の傑作の数々が町のランドマークとともに点在しています。写真は、サンタ・クルス美術館 “無原罪のお宿り”。サント・トメ教会にある “オルガス伯の埋葬” は、絵のなかからこちらを見つめるグレコと彼の息子に対面した錯覚に陥ったほど。スペイン・カトリックの総本山カテドラルには “聖衣剥奪” が、エルグレコ美術館では “トレド景観図” をみることができます。

時の王、フェリペ2世の「祈る気をそいだ」宗教画は、異端審問官に目をつけられるほどにアバンギャルド。細長く伸びた人体表現の垢ぬけた雰囲気は、400年前にはやはり不気味に近いものがあったのでしょうか。

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エル・グレコ美術館 (エル・グレコの家)


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