アートをめぐる旅

パリ・ワシントンDCで暮らした共働きの転勤族が、歴史・文化・芸術・自然をめぐる旅をしています。

手仕事の愉しみ ~夏のシャツでポーチをつくってみました~  

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電子辞書がすっぽり入るサイズ、手前には筆記用具。すべて手縫い仕上げ♪

11月中旬から段階的に進めている年末大掃除もいよいよ終盤。
神社仏閣をめぐるうちに、雲水(修行僧)になったつもりで家の隅々まで雑巾がけをするのがおもしろくなってしまい、明日転勤を言い渡されても問題ないほどすっきりとした部屋になりました。もう、声が響くくらい^^

今冬も古くなったモノたちをいろいろと手放しましたが、処分保留にしておいた夏のシャツを利用してポーチをつくってみることに。子供の頃、母が作ってくれたワンピースやセーターや小物類がかわいくて、見よう見まねでミシンをいじっていた時期がありました。ものを作る楽しさは、きっとあの頃記憶に刻まれたもの。あれこれうるさく教えられなかったのもよかったのでしょう。

なにかと多忙なこの時期に、ひと針ひと針手を動かしていると、せわしない気持ちや雑念がすーっと消えて無我の境地に。久しぶりに手仕事の愉しみにどっぷりと浸かったシアワセな時間でした。

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藤田嗣治に倣って・・カーテンの裾上げ完了しました 2015.9.25




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名画と読む イエス・キリストの物語  

名画と読むイエス・キリストの物語
名画と読むイエス・キリストの物語 中野京子 大和書房

西洋絵画のなかで、最も多くのモチーフとして登場するといわれるイエス・キリストの生涯。その星の数ほどある磔刑図でも、抜きん出た美しさを誇る ディエゴ・ベラスケスの “キリストの磔刑” は、昨秋に訪れたスペイン プラド美術館で神々しい光を放っていました。

そんな魅力的な表紙もさることながら、小気味良いテンポでぐいぐい読ませる中野節。世紀の絵画が、歴史上の大人物が、切れ味鋭くダイナミックに時にシニカルに解剖されていく様はほとんど爽快ですらあります。もう、癖になる面白さ!

本作の最大の特長は、聖書解釈と一線を画した、人間ドラマとしてイエスの生涯を概観していること。著者の言にあるように、美術館で宗教画を見るときの参考として、イエスがどんな時代に生き、どう死んでいったかをひとつの流れとして頭に入れるために書かれています。
なんといっても、すべてに超然的な神の子としてではなく、苦痛を苦痛として感じ、心身ともに悶えあえぐ、人間的キリスト像が下敷きになっているため、宗教という枠組みの外で純粋に楽しむことができました。

そんなわけで、これまで謎だった、洗礼者ヨハネの首がお盆にのって宴会に登場するわけも、イエスの養父、大工のヨセフが老人のように描かれる理由も、裏切り者の使徒ユダの最期も、イエスの裁判でローマ総督ピラトが群衆に言い放った 「エッケ ホモ!(この人を見よ)」 の真意も、よくよく理解できました。

受胎告知から最後の晩餐、そして最後の審判まで、1本の壮大なフィルムがようやくひと続きに繋がった、すっきりとした気分です。

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本書には図版目録がなかったので、備忘録


第1章 幼子イエス
・受胎告知 フラ・アンジェリコ(サンタ・マリア・デレ・グラツィエ修道院)ミラノ
・聖母の結婚 ラファエロ・サンツィオ(ブレラ美術館)ミラノ
・東方三博士の礼拝 アルブレヒト・デューラー(ウフィツィ美術館)フィレンツェ
・嬰児虐殺 ニコラ・プッサン(コンデ美術館)シャンティイ

第2章 洗礼
・大工の聖ヨセフ ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(ルーヴル美術館)パリ
・聖家族と幼い洗礼者ヨハネ ミケランジェロ(ウフィツィ美術館)フィレンツェ
・キリストの洗礼 アンドレア・デル・ヴェロッキオ(ウフィツィ美術館)フィレンツェ

第3章 荒野の修行
・荒野のイエス・キリスト イワン・クラムスコイ(トレチャコフ美術館)モスクワ
・ヘロデの饗宴 ルーカス・クラナッハ(ワーズワース・アシニアム美術館)ハートフォード
・山上の誘惑 ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(フリックコレクション)ニューヨーク

第4章 伝道
・聖マタイの召命 カラヴァッジョ(サン・ルイジ・ディ・フランチェージ聖堂)ローマ
・イエス、水上を歩く ギュスターヴ・ドレ(聖書の挿絵)
●イエスと姦淫の女 レンブラント(ナショナル・ギャラリー)ロンドン

第5章 奇蹟
・山上の垂訓 コジモ・ロッセッリ、ピエロ・ディ・コジモ(システィーナ礼拝堂)ヴァチカン
・カナの婚礼 パオロ・ヴェロネーゼ(ルーヴル美術館)パリ
●ラザロの蘇生 ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ(ゴッホ美術館)アムステルダム

第6章 女たち
・パリサイ人シモン家の晩餐 ルーベンス(エルミタージュ美術館)サンクトペテルブルク
・キリストとサマリアの女 アンニーバレ・カラッチ(美術史美術館)ウィーン
・悔悛するマグダラのマリア ティツィアーノ(エルミタージュ美術館、ピッティ美術館)

第7章 使徒たち
・4人の使徒 アルブレヒト・デューラー(アルテ・ピナコテーク)ミュンヘン
・ペテロへの鍵の授与 ピエトロ・ペルジーノ(システィーナ礼拝堂)ヴァチカン

第8章 エルサレム
●神殿を清める エル・グレコ(ナショナル・ギャラリー)ロンドン
・キリストのエルサレム入城 ピエトロ・ロレンツェッティ(サン・フランチェスコ修道院)アッシジ

第9章 最後の晩餐
●最後の晩餐 ダ・ヴィンチ(サンタ・マリア・デレ・グラツィエ修道院)ミラノ
・ユダの裏切り ジオット・ディ・ボンドーネ(スクロヴェーニ礼拝堂)パドヴァ
・最後の晩餐 ドメニコ・ギルランダイオ(サン・マルコ修道院)フィレンツェ

第10章 ゲッセマネ
・ユダの接吻 ジオット・ディ・ボンドーネ(スクロヴェーニ礼拝堂)パドヴァ
・ゲッセマネの祈り アルブレヒト・アルトドルファー(ザンクト・フローリアン修道院)リンツ
・聖ペテロの否認 ヘリット・ファン・ホントホルスト(ミネアポリス美術館)ミネソタ

第11章 裁判
・首を吊ったユダ ピエトロ・ロレンツェッティ(聖フランチェスコ教会)アッシジ
●この人を見よ ヒエロニムス・ボス(シュテーデル美術研究所)フランクフルト

第12章 磔刑
・キリストの磔刑 ディエゴ・ベラスケス(プラド美術館)マドリッド
・十字架を担うキリスト ジャン・フーケ(コンデ美術館)シャンティイ
・キリストの磔刑 アンドレア・マンテーニャ(ルーヴル美術館)パリ
・アヴィニョンのピエタ アンゲラン・カルトン(ルーヴル美術館)パリ
●墓の中のキリスト ハンス・ホルバイン(バーゼル美術館)スイス

第13章 復活
・キリストの復活 マティアス・グリューネヴァルト(ウンターリンデン美術館)コルマール
・我に触れるな アントニオ・アレグリ・コレッジョ(プラド美術館)マドリッド
・聖トマスの懐疑 ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(サンスーシ宮殿)ポツダム
・キリストの昇天 アンドレア・マンテーニャ(ウフィツィ美術館)フィレンツェ
・最後の審判 ミケランジェロ(システィーナ礼拝堂)ヴァチカン

・既に観た作品
●・・これから観たい作品

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